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物語が生まれる場所。

月夜に綴る物語。

イビツな野菜の物語。

物語

綺麗な野菜には高値がついた。

イビツな野菜は捨てられた。
味は勝るとも劣らない。それでも捨てられた。
 
綺麗になる為にじゃなくて、美味しくなる為に生きてきた。食べてくれる人が美味しいねって笑ってくれるのを夢見て生きてきた。
 
それでもイビツな野菜はあっけなく捨てられた。
ぽいっと簡単に間引かれた。
 
イビツな野菜は真っ暗な畑の土の上、
遠くで光る家の明かりを眺めている。
幸せそうに笑う家族を眺めている。
あの家は今晩はシチューか。
シチューなら形なんて関係ないのになぁ。
美味しくなる自信があるのになぁ。
 
イビツな野菜は明日を待っている。
明日、自分を拾ってくれる誰かを待っている。
 
 
おしまい。
 
スーパーなどで、どうしても形の悪い野菜に目がいってしまいます。他人事じゃない気がして(笑)。
食べ物ですからね。味がなによりです。
とても美味しいよ。ありがとう。ごちそうさま。
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