物語が生まれる場所。

月夜に綴る物語。

ネコがワルツを踊る理由

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ネコがワルツを踊る理由は、とても簡単でとても難しい。

ようこそ、不思議なネコの世界へ。
ワタクシはこの世界の案内猫でございます。名前?そうですね、、、それではルク、、そうお呼び下さい。どうか驚かないで。あなたの知るネコとは違い、服も着ますし、このようにハットもかぶります。タバコはあまり好まれませんが、葉巻やキセルは大人気です。
おっと、話が逸れました。それでは、簡単にこの世界のご説明をしましょう。

実は、地球儀には存在しない世界というものがあります。
多くの人間には見ることのできない不思議な世界。その世界には夜しかなく、オシャレな服を纏ったネコが沢山いるのです。

満月の夜になるとパーティーが開催され、そこでネコたちはワルツを踊るのです。
習性…と呼ぶには軽く、しかし儀式…と呼ぶには重いこの宴。

そんな不思議で夢のある物語の世界に、あなたを特別にご招待しましょう。

さて、今宵の宴を盛り上げる為に 美しいメス猫のミーナが踊りだしました。集団の中でもっとも美しく踊れるメス猫がまず先陣を切るのがこの宴の習わしなのです。

ドレスをなびかせ ウインクをします。そしてそれを合図に、他のネコたちもみんなワルツを踊るのです。さぁ、楽しくなってまいりました。

おっと、、、いけません。あなたはこの世界にはいてはいけない存在。あくまでも見るだけ、踊るのは我慢していただいて、ご観覧ください。
いかがですか?おや、なんだか言いたい事があるようですね。いいでしょう。それではここからはあなたに語り部をしていただきましょう。

 

僕らの世界の話をしよう。ネコの世界ではなく、しかし、人間の世界…というのもおかしな話だな。我々がいる世界にもネコやそれ以外の動物もいるわけだし。

そうだな、じゃあわかりやすいように現世界、と呼ぼう。
そんな現世界で僕は1匹の猫を飼っている。
“寝る子”がネコの語源だという説があるくらい、例外なく彼もよく眠る。日がな一日中ゴロゴロしてはエサをねだり、気分次第でどこかへいく。そんなありふれたネコだ。

毛の色はグレーで、水色の瞳をしている。飼い猫の証として銀色の鈴もつけてある。
名前は、、、ルク。オス猫だ。

いつもゴロゴロしてる、そんな君が…僕の知らない世界で、ハットを被ってキセルをふかしてこんなに流暢に言葉を話すんだから驚きだよ。
そして、なにより踊りがうまいんだ。
今、ルクは僕の目の前で優雅にワルツを踊っている。いつもエサをねだる時の、甘えた声は忘れてしまったのかな?

なぁ、ルク。君たちはなんでワルツを踊るんだい??

ルクは踊りをやめ、こちらにやってきた。

「地球が廻る それと同じことです。」
我々の世界、そしてあなた方の世界も廻るのです。あなた方は見えないものや理解ができない現象にすぐ理由をつけたがりますね。それはきっと怖いからなのでしょう。
しかし、怖れることはありません。受け入れること、それが大事なのですよ。

なるほどね。ネコがワルツを踊る理由、、
きっと僕らはもう知っているんだ。
そうだろ、ルク。踊ろうか、さぁほら一緒に。
見上げてみれば 今宵の月は本当に綺麗だ。

ネコがワルツを踊る理由は、
ネコがワルツを踊る理由は…
ネコがワルツを踊る理由は、、、

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