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物語が生まれる場所。

月夜に綴る物語。

嘘がわかる。

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人は嘘をつく時必ず何かしら余計な物が混ざる。
仕草、目線、空気、呼吸の乱れ、そして声。

僕は人の嘘がわかる耳を持っている。
嘘を判断するのは音程ではない、温度だ。
質といってもいい。

説明して伝わるものでもないのかもしれないが、幼い頃から僕にはそれがわかる。

女性の嘘なら尚更だ。

人は嘘をつく時、隠したいという気持ちと同時に不思議とバラしたいという欲が混ざる。それによって音が変わる。僕はそれを聞き取る。

色んな人の嘘を聞いてきた僕は、人を信じない!…なんていうありふれた感情は持たない。

むしろ信じる。嘘だとわかっていても尚信じる。

嫌な言い方をするなら「泳がせる」とも言えるのかもしれない。
非常にタチの悪い性格だと自分でも思う。

僕は嘘をつかれる事に落胆などしない。
今の君にとって、嘘をつくという事こそが本当なのだから。

ただし、それが原因で嘘をついた本人が損をしたり、傷ついてしまうのだとすれば救いたいと思う。見て見ぬふりをする人は、加害者と同じだけ罪深い。

ただし、中には許せない嘘もある。

自分が嫌われ者にならない為につく嘘だ。
そういう嘘は美しくない。

そしてそういう人は決まって、なんでも欲しがる。嫌いであったり、疎ましいと思う相手であっても自分を嫌う事など許さないのだ。

その為に嘘をつく。そんな相手にさえ嫌われないように、嘘をつく。ご苦労なこった。

僕はそういう人を許さない。

しかし、許さないという事は目を離さないという事だ。きっと、同じだけ救いたいと願ってしまっている。

僕もまた、とても愚かで救いようのない馬鹿者だ。

今日も誰かがどこかで嘘をつく。
僕はそれを黙って受け止める。

そして、この先その嘘がどんな形に変形したとしても、僕はやっぱり信じる。

嘘だとわかっている時点で信じるという言葉の意味を成さないのかもしれないが、それでも僕は信じている。

さぁ、時間だ、マリー。
ブルースを歌おう。
今日のしらべはAmから。

嘘つきの男を歌った曲だ。
「嘘つきのブルース」

傍観者はまた歌いだす。
適当なメロディーと稚拙な物語を語りながら。




※この物語はフィクションです(笑)。

LIVEきてね!!

6/5(日)
ナカノステレオ
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開場:17:30/開演:18:00 
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※出番19:30頃~

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