物語が生まれる場所。

月夜に綴る物語。

愛とエゴの違いがわからなくなった。

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【シロの物語】
 
仲良しの犬と猫がいました。犬の名前はシロ。猫の名前はミケ。
 
2匹はたまにケンカもしましたが、すぐ仲直りをして、よくじゃれ合っていました。
 
そんなある日、ミケが落ち込んでいて元気がありません。
 
それに気づいたシロは「どうしたの?僕でよかったら話聞くよ?」と心配しています。
 
しかし、ミケは何も言いません。ただため息を繰り返すのです。
 
シロは淋しい気持ちになりました。
 
しかし、それでもシロはミケのことが大好きなので、「いつになってもいいから、言いたくなったら言ってね。僕が必ず力になるよ!」と言い残し、ミケの側を離れました。
 
ミケは窓の外を見つめ、ため息をつきます。
 
あれだけ仲の良かった2匹は、嘘のように遊ばなくなりました。それを心配した飼い主は、なんとか2匹を一緒に遊ばせようとしますが、嬉しそうに尻尾を振って飛び回るのはシロだけで、ミケはすぐにどこかへ行ってしまうのです。
 
飼い主はシロに言いました。「仕方ないさ、ミケは気分屋なところがあるし、きっとまた一緒に遊べるから。」
 
シロは淋しい気持ちをこらえて頷きました。
 
いつかきっとミケは元気になる。幸せそうに笑うミケをまた見たいな。
 
シロはそう願うのでした。
 
 
 
 
大切なミケの為になんとか力になりたいと思うシロ。愛だね。
 
でも、そのなんとかできる力が自分になかったら?自分以外になんとかできる適切な人がいたら?
 
それでも自分がなんとかしたい!と思うのはエゴになるのだろうか?
 
人にはそれぞれフィールドがあって、全てをまかなえる人なんかいない。それはわかっている。
 
得意なフィールドで力になれればいいんだ。わかっているのに、どうしてもエゴが出てしまう。そして「大切だから」と、もっともらしい理由を添えるんだ。
 
僕はよくわからなくなってしまった。
 
この物語はシロ目線で書きましたが、ミケ目線で書くとまた違った物語になるのだろう。
 
【ミケ目線の場合】
 
散歩中にとても素敵な猫に出会ったの。人間でいうイケメンってやつね。私は彼に夢中になった。
家にいると、彼に会えないくてため息が出るの。するとシロが私を励ましてくれる。本当に嬉しい。でもね、あなたじゃダメなの、ごめんなさい。変に気を持たせたくないから冷たくするわ、許してね。本当にごめんね、ありがとう。
 
と、なるかもしれない。
 
愛とエゴは紙一重なのだろう。僕はその違いがわからなくなる事が多々ある。
見返りを求めないのが愛。それは言葉として知ってはいるけれど、実際にできるかと言われたら難しい。
 
まだまだ大人になれないなぁ。
この答えは時間をかけて探していこうと思う。
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