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物語が生まれる場所。

月夜に綴る物語。

物語

ネコがワルツを踊る理由

ネコがワルツを踊る理由は、とても簡単でとても難しい。 ようこそ、不思議なネコの世界へ。ワタクシはこの世界の案内猫でございます。名前?そうですね、、、それではルク、、そうお呼び下さい。どうか驚かないで。あなたの知るネコとは違い、服も着ますし、…

嘘がわかる。

人は嘘をつく時必ず何かしら余計な物が混ざる。仕草、目線、空気、呼吸の乱れ、そして声。僕は人の嘘がわかる耳を持っている。嘘を判断するのは音程ではない、温度だ。質といってもいい。説明して伝わるものでもないのかもしれないが、幼い頃から僕にはそれ…

愛とエゴの違いがわからなくなった。

【シロの物語】 仲良しの犬と猫がいました。犬の名前はシロ。猫の名前はミケ。 2匹はたまにケンカもしましたが、すぐ仲直りをして、よくじゃれ合っていました。 そんなある日、ミケが落ち込んでいて元気がありません。 それに気づいたシロは「どうしたの?僕…

イビツな野菜の物語。

綺麗な野菜には高値がついた。 イビツな野菜は捨てられた。 味は勝るとも劣らない。それでも捨てられた。 綺麗になる為にじゃなくて、美味しくなる為に生きてきた。食べてくれる人が美味しいねって笑ってくれるのを夢見て生きてきた。 それでもイビツな野菜…

こども貯金の物語

貯金ポイント大抵の大人は子供の頃の後悔を抱いている。あの時あぁしていれば…。あそこで逃げずにもっと頑張っていれば…その日じゃなく2年前に告白していれば…様々な後悔を抱えている。中でも最も多いのが「こども貯金」の後悔だ。貯金といってもこの場合は…

羽を無くした鳥の物語

羽を無くした鳥は、もがいている。 綺麗に飛ぶ鳥が言う。 「ジタバタしちゃってみっともない。」 優雅に飛ぶ鳥も言う。 「お前は羽を無くしたんじゃない。初めから持ってなかったんだ。」 大げさに飛ぶ鳥も続く。 「そうそう。以前持ってたのは羽の模造品だ…

スケアクロウの物語

空が青い。所々雲が泳いでる。高い建物なんてないから、遠くの空までよく見える。 肩に雀が止まってる。「今年もうまそうな米ができたなぁ。ちょっと味見を…」 こらっ!声を上げたのは僕ではない。 カラスだ。こらっ!ではなく、かぁっ!だったかもしれない…

美しい木の物語

広い草原に一本の大きな木が生えていました。木はそれはそれは逞しく、そして美しいのでした。近くに住む少年マルコはこの木が大好きで、彼らは大の仲良しでした。マルコは木の事を"先生"と呼びました。木はマルコが生まれる1000年以上も昔から生きているの…

バレンタインデー物語。

ダース部長は言いました。「君たち、ちょこっとだけいいかな?いえね、最近我々の部署の業績がイマイチだと社内で噂されているのだよ。そこで今から良い改善方法について話し合わないかね?」ダース部長は部下たちから大変信頼されていました。茶色い髭をた…

渇いた魚の物語

渇いた魚は泣いている。涙で渇きを潤して。渇いた魚は泳げない。水がないから泳げない。渇いた魚は死んだのさ。心が渇いて死んだのさ。渇いた魚は脱皮して夜空の海を泳ぐのさ渇いた魚は歌ってる星空の中歌ってる。